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オイルとウレタン、仕上げの違い

これから春先にかけて、引越しのタイミングや模様替えなどで家具を新調する方が増える季節。なかでも買い替えやメンテナンスの相談も多いのが、ダイニングテーブルです。テーブルを購入の際によく聞かれるのが、オイル仕上げとウレタン仕上げの違い、また、どちらの仕上げが良いかというご相談。今回は、その違いや選び方についてご紹介します。

そもそもオイル塗装とウレタン塗装の違いとは?

≪オイル仕上げ≫植物性オイルを木の内部に浸透させ、割れや反りを防ぐとともに、木の手触りや質感がそのまま感じられる塗装。しっとりと滑らかな風合いに。

≪ウレタン仕上げ≫ウレタン樹脂を表面に塗って塗膜をつくり、水や油などの汚れから木材を守ります。光沢があるのが特徴。

チーク材のオイル仕上げのテーブル

ヴィンテージのデンマーク家具、北欧家具においては、一般的にオイル仕上げの風合いが人気です。店頭で目にするテーブルはオイル仕上げのものが多いため、その雰囲気を好まれる場合は、オイルのままが良いと言われます。

テカテカでない、自然な光沢感のウレタン塗装のテーブル

とはいえ、近頃は割とナチュラルな風合いのウレタン仕上げが可能になり、
使い勝手のよさからウレタンを希望される方もかなり増えてきました。

サイドボードやチェストなどはほとんどがオイル仕上げですが、テーブルは、毎日の食事や花を飾ったりと、水や脂でどうしても汚れがち。つい神経質になってしまう、あまり気を遣いたくないという方は、テーブルだけウレタン仕上げを選ぶのはいかがでしょう。

また、お子さんが小さいご家族や来客の多いお宅にも、ウレタン仕上げがおすすめです。我が家のウェグナーのテーブルも、私はオイル仕上げの風合いが好きだったのですが、来客(お子さんも)が多いので、夫がこってり厚めのウレタン仕上げに(泣)。ですが、お客様や子どもたちにさりげなく注意する必要もなくなって、結果、ウレタン仕上げにしてよかったと思っています。

joeが乗っても大丈夫

実は、デンマークやイギリスのヴィンテージ家具では、もともと販売当時はテカテカしたウレタン仕上げだったものも結構あります。それが年月をかけて落ち着いた光沢になっているのですが、よく見ると小さなキズや汚れと共にくすんだ色になっていたりします。
そのまま少しオイルを塗ってヴィンテージらしい色合いで販売されるところもあるようですが、ハミングジョーではウレタンもオイルも一旦すべての塗装を機械ではがし、何度もオイルを塗りこむ仕上げをしたのち、必要な場合はウレタンの再塗装を行うのがこだわりです。

かなりの作業工程があるので手間隙はかかりますが、その際に長年の汚れや剥がれやすくなっていた塗装も落ちますので、生まれ変わったように、ふたたび長くきれいにご使用いただけます。味わいのあるヴィンテージ家具を、ご自分らしく、気持ちよく、愛用いただければ何よりです。

追伸:アンティークの風合いが好きな方は、あえて何も敷かず、輪じみなどもどんどん付けて自由に使用される方もいらっしゃいます。本来、ヴィンテージ家具は5~60年の時を経た家具ですので、あまり神経質にならず、少しずつキズや輪じみがつきながらも、メンテナンスと共に大らかにその雰囲気を楽しんでいただけたら嬉しいです。北欧の人たちみたいに!

<ご使用時の注意点あれこれ>

*オイル仕上げのご使用時には、よく使う場所にテーブルセンターやコースターをご使用いただくようにおすすめしております。またお子様が小さい時期はテーブルクロスを使用する方もいらっしゃいます。

*お鍋を置かれる際は、熱が伝わりにくい厚めの鍋敷きなどをご使用いただくなど注意が必要です。

*底が濡れているグラスやカップ、氷が入ったグラス、冷えたビール瓶や缶、ペットボトル、熱い飲み物などは、少し置いただけでも輪じみが出来ます。ボトル類はトレーに置くのがおすすめです。
(ほとんどの場合、手入れを行わないと取れませんのでご注意ください)

*濡れたタオルや布巾をテーブルに置いたままにしたり、和の陶器やテラコッタの植木鉢などを長期間置くと湿気が伝わり、真っ白なシミがつく原因になります。それらを置く場合は、湿気が伝わりにくい素材のものを下に敷く、
時々、シミが出来ていないかチェックするなどご注意ください。

*水などをこぼした場合は、すぐに拭くことが肝心です。10分ほど放置するだけでも取れないシミとなります。

*ウレタン仕上げの場合も、熱いものや濡れたタオル、布巾などを放置するなどには弱く、コップの形に白くなる場合がありますので、ソーサーやコースターの使用をおすすめしています。

〈知っておきたいメンテナンスについて〉

オイル仕上げ=オイル仕上げの場合でも、たくさんできた輪じみを機械で削りなおすメンテナンスが可能です。深いシミは削っても取れない場合もあります。
テーブルなどの材質はほとんどが突板ですので、削り直しは大変難しい作業となり、繰り返し削り直すことは出来ませんのでご理解ください。
尚、ヴィンテージでも稀にある無垢材のテーブル、アーコールなどの無垢材の集成材を使用したテーブルは何度も削ることが可能です。

ウレタン仕上げ=ウレタン塗装には永久的な効果はありません。使い方にもよりますが、10年程度を目安にメンテナンスを行いましょう。よく使用する部分が剥げてきた時に、「全体を削り直し再度ウレタン塗装をする」、「オイル仕上げにする」などの修繕が必要になります。

<よくあるご質問>にも掲載していますので、こちらもご確認ください。

よくあるご質問/ご購入時のオプション・サービスについて – 北欧アンティークとデンマーク家具の店:ハミングジョー (hummingjoe.com)