今回はスウェーデンヴィンテージ家具の魅力についてご紹介します。 これを知れば、みなさんきっとスウェーデン家具に心惹かれるのではないでしょうか
スウェーデンとデンマークはエーレスン海峡を渡る橋で繋がっており、通勤でも行き来するほど近い間柄です。このスウェーデンでもデンマークと同じく1950年代~60年代にかけてモダンな家具が沢山作られました。デザイナー達は国境を越えて共に学び働き、影響を与え合いましたが、家具のデザインではデンマークと異なる面も多いように感じます。

北欧ヴィンテージ家具の中でも特に明るい雰囲気を持ち、人々の暮らしに寄り添い、日々の生活をより豊かにするための工夫が詰まっているのが、スウェーデン家具の大きな特徴です。今回は、その奥深い世界を4つのポイントから紐解いていきたいと思います。
1. 明るく温かみのある木材が生み出す心地よさ
スウェーデン家具に使われる木材は、チーク、オーク、ビーチなどが主流ですが、特に明るいトーンのものが多く見られます。これは、長く暗い冬を過ごす北欧の人々が、室内を少しでも明るく、温かい光で満たしたいという願いから生まれた文化です。自然の木目が活かされた明るい家具は、お部屋全体に温かみを与え、心を和ませてくれます。デンマーク家具もチーク材を使いますが、スウェーデン家具の方がより軽やかで、優しい印象を持つことが多いのではないでしょうか。


2. 限られた空間を彩るコンパクトで多機能なデザイン
第二次世界大戦後、スウェーデンの都市部では集合住宅が主流となり、狭いアパートでも快適に過ごせるように、家具のデザインが工夫されました。その結果生まれたのが、コンパクトで多機能な家具です。例えば、引き出しや棚が一体になったデスクや、本棚を上下で分けて別々に使用できるなど、一つの家具が複数の役割を果たします。現代の日本の住宅事情にも非常に馴染みやすく、限られたスペースを最大限に活かせるのが大きな魅力です。

3. 空間に広がりをもたらすスラリとした脚の美学
多くのスウェーデン家具に見られる、先に向かって細くなるスラリとした脚。これは、バウハウスや機能主義のデザイン思想に影響を受けています。この細い脚は、家具全体を軽やかに見せるだけでなく、床が見える部分が増えることで、お部屋に開放感をもたらし、空間を広く感じさせる効果があります。シンプルでありながらも洗練されたデザインは、どんなインテリアスタイルにもすっと馴染み、お部屋全体をモダンで上品な印象にしてくれます。その中にも自然の木の持つ温かさを感じられるところもヴィンテージ家具の魅力のひとつです。

4. 豊かな読書文化から生まれた機能的な本棚
スウェーデンは世界でも有数の読書大国であり、国民一人当たりの蔵書数も多いと言われています。そのため、家具にも読書文化が色濃く反映されています。コンパクトな本棚はもちろんのこと、壁一面を覆うようなモジュール式の本棚や、デスクやキャビネットと一体になったデザインなど、本を美しく、そして機能的に収納するための工夫が随所に見られます。本好きにはたまらない、使い勝手の良い本棚が豊富にあるのも、スウェーデン家具ならではの特徴です。現在の日本の暮らしの中では本と一緒にお気に入りの小物を飾ってみたり、食器棚としてもお楽しみいただいています。

ヴィンテージのスウェーデン家具は、人々の暮らしの知恵と美意識が詰まった、まさに「生きたデザイン」と言えます。みなさんのお部屋にも、そんなストーリーを持つ家具を取り入れて、新しい物語を始めてみませんか?

