北欧はご存知、デザイン大国だけあって、公共の場所でデンマークをはじめ、北欧のデザイナーのインテリアをよく目にします。空港に到着して、まず飛び込んでくるのが空港内の椅子や照明です。
ポール・ケアホルム PK22 デンマーク・カストラップ空港
カストラップ空港で最近新設されたヤコブセンのセブンチェアーやスタンドランプ
例えば、デンマーク第二の都市・オーフスにある市庁舎は、師弟関係だったJACOBSEN(ヤコブセン)が建物をデザインし、Wegner(ウェグナー)が家具デザインを担当していたり……各地の図書館、市庁舎、教会や病院などの建築物も目を見張る上に、それらの空間を引き立てるように、名だたるデザイナーのインテリアが惜しみなく使われています。
アルネ・ヤコブセン デンマーク・オーフス市庁舎
ルイス・ポールセン PHランプ デンマーク・オーフス駅
ルイス・ポールセン PH5-41/2 デンマーク・オーフスコンサートホール
ウェグナー エアポートチェアーCH402 デンマーク・カストラップ空港
北欧のみならず、ロンドンでは、買い付けの合間にロイヤルバレエを観に行ったのですが、そのロイヤル・オペラのカフェテリアのチェアはWegner「CH20」!
ウェグナー CH20 イギリス・ロイヤルオペラハウスカフェテリア
有名無名に関わらず、至るところで感じるのは、デザインと座り心地を多くの人に感じてほしい、良いデザインの家具をみんなに使ってほしい、という想い。そして、何より使う人が気持ちよく過ごせるようにという配慮にあふれていることです。愛、ですよね。それを前提に、良いもの・必要なものにはきちんと予算をかけていることがまた素晴らしく、自分たちの国に誇りと美意識をしっかり持っているように感じます。