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クリスマスを彩る ウィンブラッドのイヤープレート

クリスマスシーズン、いかがお過ごしですか? 日本でも年々ポピュラーになってきたアドベントカレンダーをめくったりキャンドルを灯すなどして、聖なる日を迎えるのを指折り数える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

クリスマスの季節、我が家の玄関はこんなに賑やかです。

北欧でクリスマスといえば、サンタより馴染みのあるのが妖精たち。赤いとんがり帽をかぶった愛嬌のある妖精の小人たちのことを、スウェーデンではトムテ、デンマークではニッセ、フィンランドではヨウルトンットゥ(発音が難しい!)と呼んでいます。この小人たちが麦わらの山羊に乗ってプレゼントを配りに来るのが北欧のクリスマススタイル。日本ではスウェーデンのトムテが一般的に知られているかもしれませんね。トムテは子どもと動物にしか見えない存在なのだとか。

さて、自然の中や街中、おうちの中やサウナ(!?)など、あちこちで妖精たちがクリスマスを心待ちにする人々を見守るシーズンにぴったりなのが、〈ウィンブラッドのクリスマスイヤープレート〉です。

1977年 「羊飼いたちの崇拝」

ビョルン・ウィンブラッド(Bjorn Wiinblad/1918〜2006年)は、デンマーク・コペンハーゲン出身の芸術家。陶芸のみならず、ガラスやテキスタイル、舞台美術など数々の美術品を生み出してきた奇才です。

クリスマスイヤープレートは、ドイツのローゼンタール社にて、第1シーズン(1971~1982年)に12枚、第2シーズン(1983~1994年)に12枚、製作・販売されました。

どれもクリスマスにちなんだ絵柄ですが、とりどりの色彩や金を生かし描かれた煌びやかな作品は、ほかの作家に見られない独特の世界観が魅力。壁に飾ったり、クリスマスや記念日など特別な日のプレートとして活躍してくれます。もちろん、クリスマスの贈り物にも。

「受胎告知」1975年

中でも店主のお気に入りは、やはり「受胎告知」(1975年のイヤープレート)です。クリスマスの神秘的な物語を象徴している場面のひとつですが、ウィンブラッドの描くマリアの表情が何とも言えず、天使ガブリエルから未婚のままイエスを身籠ることを伝えられた時の驚きと不安、そして喜びが伝わってきます。クリスマスシーズンは自宅にも飾って楽しんでいますが、キャンドルの温かな灯のもと、神秘的なクリスマスの物語に入り込んでしまうかのようにずっと魅入ってしまいます。

「天使とトランペット」1976年

「天使とトランペット」もふっくらとした丸いほっぺたがかわいくて、こちらは普段から飾っている一枚です。

裏側には壁掛け用の金具も付いています。絵皿立てに立てても良いですね。
「天使とハープ」1978年

ちなみに、ウィンブラッドを生んだデンマークでは、国民の約80%が国教(キリスト教)会員ですが、そのうち毎週教会へ行く人は5%に留まるとか。北欧の友人に尋ねたところ、フィンランドやスウェーデンでも同じようでした。とはいえ、キリスト教の教えは国民に浸透しているようで、弱い立場の人を助けたり、困っている人に手を差し伸べることが普通にできる国民性が素晴らしいと思います。福祉に手厚いお国柄も、建国の際にキリスト教が基盤になっているからなのだとか。このような背景があるため、クリスマスには聖書がベースのイヤープレートや装飾品を大事にしているのかもしれません。

現在、この1975年「受胎告知」と1979年「エジプトへの逃避」のイヤープレートが入荷しています。国内では取り扱いの少ない希少な作品ですので、お早めにお問い合わせくださいね。

それでは、皆さま、心おだやかに素敵なクリスマスをお迎えください。

「God Jul!」良いクリスマスを!

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